材料系学科の具体的な就職先や仕事内容を知りたい
一体誰に聞けば…
そんな悩みに答えます。
- 材料工学科の具体的な就職先
- 材料工学科へおすすめな就職先
- 材料工学科の具体的な仕事内容
- 材料工学科の就職対策
材料の勉強か…面白そうだな
よし、材料系の学科にしよう!
材料の発見でノーベル賞!?
僕も新材料を発見して有名になりたい
材料系が学べる大学はどこかな…
あの学科の選択から時は経ち、気づけば就活…。
なぜ自分が材料系の学科を選んだのか覚えていますか?
おそらく将来の就職先のことまで考えて選択した人はごく少数でしょう。
その為、就活を迎えて不安な気持ちになっていると思いますが
それは仕方のないことです。
就活の時に、自分の学科の進路について悩み、詳しく知ろうと情報収集するのは誰もが通る道であり
本記事にたどり着いたあなたもそのひとりです。
そんなあなたへ…
本記事では
材料工学科(材料系学科)の具体的な就職先や仕事内容について詳しく解説していきます。
最後まで読むと
材料系学科で学んだ知識を生かせる仕事ってなんだろう…
という”もやもや”が解消されるだけでなく
自分の目指すべき業界・業種が明確になるので
就活を効率よく進められるようになります。
他にも、就活の成功率を上げる為に
材料工学科(材料系学科)の就活生がやるべき就職対策についても解説するので
材料工学科(材料系学科)の就活生は必見です
それでは、さっそくみていきましょう。
材料工学科の就職先・仕事内容について
それぞれ結論から言うと
材料系学科の主な就職先は?
材料系学科の主な就職先はメーカー(製造業)です。
以下が業界になります。
- 金属
- 有機
- セラミックス
- 化学
- 電機
- 自動車
- 半導体
- 印刷
- 重工業
- 機械
- 医療
- 食品
製造業にとって材料の知識は必須になりますので、幅広い業界から選択が可能です。
他には公務員が挙げられます。
材料系学科の主な仕事内容は?
材料系学科の主な仕事内容は下記です。
- 研究・開発
- 設計
- 品質保証/管理
- 生産技術
理系らしい職種が並んでいますね。
それぞれ詳しく解説していきます。
材料工学科で学べること・取得できる資格
主な就職先/仕事内容の前に
材料工学科(材料系学科)で学べる事を確認しましょう。
- 数学
- 物理
- 物理学実験
- 化学
- 化学実験
- コンピューターリテラシー
- 生物学
- 生物学実験
- 理工学概論
- 電磁気学
- 工業力学
- 電気回路
- 材料機能工学論
- 技術者倫理
- 地学
- 地学実験
- 材料力学
- 量子力学
- 物性論
- 熱力学
- 統計力学
- 製図基礎
- 電子回路設計
- アナログ電子回路
- 鉄鋼材料
- 科学技術リテラシー
- 真空工学
- 表面工学
- デジタル電子回路
- 量子エレクトロニクス
- 半導体基礎論
- 半導体工学
- 半導体デバイス
- 結晶材料
- 結晶成長
- 磁性材料
- 光・誘電工学
- 合金材料
- 焼結材料
- 高分子材料
- 複合材料
- 材料強度学
- 結晶塑性学
- 機械加工
- 溶融加工
- 機械要素
- 機械設計・製図
- 化学反応論
- 量子科学
- 高分子化学
- 電気化学
- エレクトロニクス材料分析
- 機械材料分析
- 分析化学
- 先端技術管理
- 他
※私が卒業した大学の場合です
卒業で取得可能な資格は下記です。
- 高校教員免許(理科、工業)
- 中学教員免許(理科)
- 学芸員
- 技術志補
他にも卒業後に受験資格を得られたり、実務経験を積んで取得可能になるのは下記です。
- 消防設備士(甲羅)
- 労働安全(衛生)コンサルタント
こうして並べてみると授業多すぎぃ…
こりゃあ知識を生かせる企業も多そう
はい。まさにその通りで
材料系の知識は幅広いメーカーへの就職に有利です。
次に主な就職先をみていきましょう。
材料工学科の具体的な就職先
材料系学科の主な(おすすめ)就職先は下記です。
- メーカー
- 公務員
主なメーカーの業界は下記になります。
- 金属
- 有機
- セラミックス
- 化学
- 電機
- 自動車
- 半導体
- 印刷
- 重工業
- 機械
- 医療
- 食品
それぞれみていきましょう。
- 金属
三大材料のひとつ「金属材料」
金属業界(鉄鋼/非鉄金属)の製品は日常生活の中であまり目にすることがないですが生活に必要不可欠なものばかりです。
非鉄金属はEV向けの材料や部品の需要増加が予想されており、時代に合わせた素材の最新の技術研究が必要となります。
- 有機
三大材料のひとつ「有機材料」
有機材料にはプラスチック/ゴム/紙/繊維/液晶/などがあり
これらは炭素を主として様々な原子と構成されてできる物質です。
有名なカーボンナノチューブは炭素のみで構成されています。
- セラミックス
三大材料のひとつ「セラミックス」
家電製品の需要の増加や3D印刷の技術力向上などにより今後も需要が伸びていくと考えられます。
- 化学
景気に左右されやすい面がありますが、生活に必要不可欠な製品が多く安定性の高い業界になります。
総合化学メーカーではアルミニウムなど様々な材料の知識が必要となります。
- 電機
家電量販店で見る製品のメーカーがこの電機業界で
一般ユーザーが日常生活で利用する製品が多く、知名度の高い企業が多いです。
製品の材料選定や品質の維持に材料系の知識が生かされます。
- 自動車
自動車業界/自動車部品業界/は100年に1度の大変革期と言われています。
ここにも材料の知識は必要で
電気自動車の電池の材料分析など活躍の幅は広いです。
この業界に興味のある企業があったら
その企業の開発力と、扱っている製品が電気自動車に変わっていくにつれて需要がどうなっていくのか。についてよく確認することをおすすめします。
- 半導体
電子部品の半導体を生産及び販売する業界です。
「半導体不足」と言われるほど需要が高く急成長している業界です。
- 印刷
業界としては縮小気味ですがデジタルプリントなどの新技術開発は魅力で
新たな技術・サービスを生み出すことで業界の回復も期待できます。
また
印刷技術の高度化で、高機能材料の研究が必要になるなど、材料系の知識が生かせる場面は多いです。
- 重工業
重工業という言葉に、あまり聞き馴染みがないかもしれませんが製鉄や造船のような重量の大きい製品を扱っている業界です。
当然、材料に関する知識を生かすことができます。
- 機械
機械設備の材料に関する研究を行い、軽量化や価格低減という業務が主になりますが
機械設計者としても活躍できます。
材料工学科では機械設計・製図の知識も学ぶことができるので基礎知識は備わっています。
機械好きにはおすすめです。
- 医療
骨や歯の代用ができる材料の研究・開発などは
高齢化が進む日本にとっては大変価値のある研究です。
医療機器は安全の保障が第一であり劣化耐性はもちろん
壊れ方も安全である必要があるので
研究・開発には多大な時間がかかりますが、その分人の役に立ち大きなやりがいを実感できる業界です。
- 食品
テレビCMを頻繁に行っている業界ですので
知名度の高い会社が多く、就活生から人気の高い業界です。
食品の研究となると農学系や生物系と思われがちですが、食品の加工技術などには材料系の知識が役立ちます。
いかがでしょうか
興味のある業界はありましたか?
- 公務員
公務員と聞くと教員が浮かびますがそれ以外にも
研究職として国家公務員もしくは地方公務員になることが可能です。
公務員=文系のイメージかもしれませんが研究職の公務員として働くことができます。
材料工学科の具体的な仕事内容
材料系学科の主な仕事内容は下記です。
- 研究・開発
- 設計
- 品質保証/管理
- 生産技術
それぞれみていきましょう。
- 研究・開発
材料系学科であれば最も希望者が多い職種だと思います。
どんな業界でも材料の研究は需要があるので多くの選択肢から自分の興味のある分野を選ぶことができます。
材料系は新規材料を研究・開発することでコストの削減や機能向上を実現させ
医療系など、業界によっては直接人の役に立つことを実感できる場合もあります。
研究職は院卒が就活でかなり有利な立ち位置になります。
- 設計
主に機械工学科が活躍するイメージの職種だと思いますが
機械製図を学べる材料系学科も設計者として活躍できます。
基本的に入社後は研修がありますし、難しい部分は入社後に覚えていけば問題ないです。
CADを使っての図面作成に興味のある人におすすめです。
- 品質保証/管理
不良品が流出しないようにする対策の検討と実施
万が一流出してしまった場合の対応が主な業務です。
品質保証は
製品流動可否の最高権限を持っている部署で
関連部署から通称:品保(ひんぽ)と呼ばれ
普段の業務でよく生産技術部/製造部/検査部などから
品保は何て言ってる?
品保に確認した?
品保の回答次第だね…今確認中
といった具合に確認が来ます。
流動可否が自分の判断で決まるという点が責任感があると同時に、大きなやりがいです。
- 生産技術
素材系製品の工法開発もしくは
生産準備としてライン立上げや工程の改善をします。
研究とは違い生産工程に大きく関わるのが生産技術です。
生産技術と聞くと残業/休出/多忙/の大変なイメージを持つ人が多いように
実際に大変な企業が多いと思います(当然会社によって違いはありますが…)
しかし、良いと感じる点も多く
デスクワーク以外に現場作業の割合が多いので息抜きになったり
新規ラインを立上げた時は大きなやりがいを感じます。
ん~何をそんな知ったような口ぶりで…
何を根拠にやりがいとか…
根拠は私の経験です。
私は、大手2社で生産技術の経験があり、現役の生産技術員でもあります。
この経験をもとに解説させていただきました。
生産技術の具体的仕事内容については経験を踏まえて
下記で詳しく解説しています。
技術派遣/文系就職
主な就職先や仕事内容を見たけど
いまいち興味が湧かない…
という人向けに
こんな選択肢もあるよ!といった番外編です。
紹介するのは下記です
- 技術派遣業界
- 文系就職
それぞれみていきましょう。
- 技術派遣業界
「派遣」とついていますが「正社員雇用型の派遣」なので正社員です。
「派遣」という言葉から牽制しがちな業界ですがメリットも多いです。
自分のやりたいことが分からないという人は選択肢に入れてみるのも良いかもしれません。
「技術者派遣業界への就職」について、詳しくは下記で解説しています。
- 文系就職
営業など文系就職の道もあります。
素材系の製品の営業だと材料系の知識を生かせますし
理系出身者の文系就職について
4年間の勉強したことが無駄になって
もったいなくない?
という人が必ず出てきますが
「もったいなくありません」
興味のある人もいると思うので
理系の文系就職について
私が実際に
新卒で工学部→生産管理と文系就職した経験を踏まえて
下記で詳しく解説しています。
材料工学科は素材系の会社に強い
金属/有機材料/セラミックス/他多数の素材系の会社に対して強いのが材料系学科の特徴です。
材料系の知識をここまで深く学べる学科は他になく
業界にもよりますが素材系企業の研究職でのライバルは化学系の学科くらいです。
材料の研究は各企業の成長及び社会の発展のためにも永続的に必要であり、求人数も多数あります。
他にも設計や品質保証などでも活躍できることも加味すると
就活で材料系学科のあなたは
万能型で就職に強いとされる機・電系ほどではないものの
恵まれている方だと言えるでしょう。
材料工学科の就職対策
就職対策と聞くと
SPIの勉強や面接の練習などを思い浮かべると思いますが
卒研もあるし、あんまり時間取れない…
効率の良い対策方法はないの?
という人が多いと思うので
今回は時間をかけずにできる就職対策を紹介します。
就職対策は下記です。
- 推薦応募の利用
- 特化した就活サービスの利用
それぞれみていきましょう。
推薦応募の利用
理系が就活でまず最初にやるべき就職対策は推薦応募の検討です。
材料系学科であれば、おそらくいくつかのメーカーへの推薦枠があるので
対象企業を大学のキャリアセンター(就活窓口)で確認し
自分の志望度の高い企業があった場合は迷わず利用しましょう。
理系の就活生には推薦応募でサクッと就職が決まる人が割といます。
特化した就活サービスの利用(学科)
大学のキャリアセンターが主催する就活の準備イベントで
この就活サイトへの登録をお願いします
と言われたサイトだけに登録して就活をしていませんか?
大学のキャリアセンター(就活窓口)が学生に進める就職サイトは
文系・理系問わずほぼすべての学科が対応可能な某大手就活サービスです。
どこの大学でも紹介され、誰もが応募している就活サービスなので周りと差がつきません。
では、どうするか。
就活を有利に、効率よく進めるには
キャリアセンターには紹介してもらえない、自分に合った特化型の就活サービスへの登録が必要です。
特化型の就活サービスにはIT業界特化や女性特化など様々ですが
材料系学科に属するあなたの場合。利用するべき就活サービスは
材料系学科の就活を有利にする
就活サービス「アカリク」になります。
「アカリク」は理系の求人に特化している就活サービスであり
材料系学科の就活生を求めている多数の企業と出会える場が設けられています。
また
院生が重宝される研究職の募集が豊富な為
「アカリク」は数ある就活サービスの中で、大学院生から最も選ばれています。
就活の成功率を少しでも高くしたいのであれば迷わず登録しましょう(もちろん無料)
すでに登録している他の就活サービスと併用することで効果絶大です。
- アカリクの登録の流れ
公式サイトから「無料で相談」を押して
下記を入力します。
- 氏名
- 生年月日
- 住んでいる都道府県
- 電話番号
- メールアドレス
- 研究内容
- 最終学歴
- 希望業種・職種
就活サービスの利用(スポーツ)
メーカーの研究職を狙っているんだけど
スポーツ経験ってアピールになるかな?
というようにスポーツ経験がある人は、さらに就活の成功率を上げることが可能です。
自己PRやガクチカでその経験を利用するのも良いですが
もっと良い生かし方がありますよ。
就活でスポーツ経験を最大限生かす方法については
下記で詳しく解説していますので
スポーツ経験のある就活生は必見です。
いかに上手くスポーツ経験を「生かせるか」で
就活の成功率は大きく変わります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は
「材料工学科(材料系の学科)におすすめな就職先や仕事内容を徹底解説」
といったテーマで解説しました。
まとめです。
・材料系学科の主な(おすすめ)就職先は
メーカー(ほぼ全業界)や公務員
・材料系学科の主な仕事内容は研究・開発/設計/
品質保証/管理/生産技術
・材料系学科が有利に就活を進める為には推薦応募か
特化の就活サービスを利用する(アカリク)
志望度の高い企業から内定を貰って
学科選択の時に材料系学科を選んで良かった…
と思えるように
万全の準備で就活に臨みましょう。
あなたが就活に成功し
理想のキャリアプランを描けることを願っています。
それでは、このへんで。
コメント