周りから電気電子工学科は就職先に困らない最強学科なんて言われるけど本当?
具体的な就職先や仕事内容も知りたいけど…
一体誰に聞けば…
そんな悩みに答えます。
- 電気電子工学科が就職に強いと言われる理由
- 電気電子工学科の具体的な就職先
- 電気電子工学科の具体的な仕事内容
- 電気電子工学科の就職対策
就活がはじまると
自分の学科の進路について詳しく調べる人は多いと思います。
本記事にたどり着いたあなたもそのひとりです。
すでに、ご存じかもしれませんが、あなたの属している学科(電気電子工学科)は就活で最強と言われている学科です。
しかし
ネットで「電気電子工学科 就職」って調べると
候補に「電気電子工学科 就職 最強」って出てくるんだけど(笑)
何を根拠に言ってるの…?
というように
自分で理由を調べて確認するまでは納得できない。という人は多いと思います。
なので、今回はそんな人たち為に
なぜ電気電子工学科が就職最強と言われるのか徹底的に解説していきます。
本記事を最後まで読むと
電気電子工学科が就職に強いだの最強だのって本当かな…
というモヤモヤした気持ちが解消されるだけでなく
他にも
電気電子工学科の
- おすすめな就職先
- 主な職種
- 主な仕事内容
- 就職対策
についても解説していくので
電気電子工学科の就活生は必見です
それでは、さっそくみていきましょう。
電気電子工学科が就職に強い(最強)って本当?就職先や仕事内容
それぞれ結論から言うと
電気電子工学科が就職に強い(最強)って本当なの?
本当です。電気電子工学科は就活最強の学科といっても過言ではありません。
理由は下記です。
- 電気の知識は世の中に必須で需要が高い
- 専門知識が特化している(資格)
- メーカーに強い
電気電子工学科の就職先ってどんな会社があるの?
電気電子工学科の主な就職先は
- メーカー(製造業)
- 電気設備
- インフラ
- 技術派遣
- 商社/営業(文系就職)
- 公務員
他多数です。
電気電子工学科って就職後はどんな仕事をするの?
電気電子工学科が就く主な仕事は
- 研究・開発職
- 設計職(製品・回路)
- 生産技術職/設備保全職
- 電気技術職(専門知識)
- システムエンジニア職
になります。
それぞれ詳しく解説していきます。
電気電子工学科が就職に強い理由①【電気の知識は世の中に必須で需要が高い】
身の回りで電気は絶えず利用されています。
その為、電気関連の知識を生かす場面は多く
日常生活では毎日のように使っている家電製品の制御設計。
工場だと
製造ラインにある設備を動かす為にどこから電源を引っ張ってこれば良いのか。
電力は足りるのか?などの検討。
街中の街灯も電気工事が必要ですし
巨大な自動車業界でも電気自動車へのシフトに伴って、電気の知識は必要になります。
自動車の電気化に向けてこれからもっと電気関連の知識は重要になってくる
このように
電気関連の専門知識はありとあらゆる場面で必要となるので、必然的に電気電子工学科の需要も高くなります。
電気電子工学科が就職に強い理由②【専門知識が特化している(資格)】
電気電子工学科では主に下記の知識が身に付きます。
- 数学
- 物理
- 生物学
- 化学
- 電気回路
- 電気磁気学
- デジタル回路
- 電気計測
- プログラミング
- 電気電子工学
- 制御工学
- 通信工学
- 通信システム
- パワーエレクトロニクス
- 半導体工学
- 高電圧工学
- デジタル信号処理
- 電気設計・製図
- 電気法規・施設管理
- 他
※私の卒業した大学の場合です。
他の学科では学べない電気に特化した知識が広く学べるのが電気電子工学科の大きなメリットで
- 電気回路
- 電気設計・製図
- 電気法規・施設管理
など、仕事でほぼそのまま使える知識も多いです。
電気関係の勉強はどれも難しくて単位取るのに必死だった思い出が…
つらかった~
その努力が就活で報われます。
電気電子工学科の専門知識は各企業から非常に高く評価されており
高い専門知識を多く有する機械工学科と合わせて
機電系専攻の学生を積極採用中と謳って募集をする企業もあります。
在学中/卒業後/問わず電気電子工学科に関する資格は下記です
- 電気主任技術者
- 電気通信主任技術者
- 陸上無線技術史
- 陸上特殊無線技士
- 海上特殊無線技士
- 電気工事士
- 電気工事施工管理技士
- 技術士
- 他多数
これらの資格の中には業務の中で必須なものもある為、卒業後でも資格取得を多くの人が目指します。
電気電子工学科は、業務に直結する多くの資格が取得可能な点が他学科と大きな差別化になっており
「就活最強」と呼ばれる理由のひとつです。
電気電子工学科が就職に強い理由③【メーカーに強い】
メーカー(製造業)に対しても強いです。
設備メーカーであれば当たり前ですが自社の製品に回路設計が必要ですし、量産ラインで製品を大量生産しているメーカーでも生産設備のメンテナンスに電気の知識は必要です。
また
メーカーは製品だけでなく工場の施設も管理しなければなりません。
照明や空調、設備に電気を供給する配電盤などをメンテナンスして工場を良好な状態に保つためには電気の知識が必要になってきます。
工場がある=電気関連の知識が必要くらいに考えても過言ではありません。
その為
工場がある=電気関連の仕事がある
なので、どんな業界からも需要があります。
どのメーカーにも必須な専門知識を持っているのが電気電子工学科です。
メーカーには機械工学科が強いイメージだったけど
電気電子工学科も強かったとは…勉強になった
次は電気電子工学科の具体的な就職先をみていきましょう。
電気電子工学科の具体的な就職先
電気電子工学科の具体的な就職先について
需要が爆発的に高くなっている半導体業界や
公共性及び市場の安定性の高いインフラ業界がおすすめです
下記が
主な電気電子工学科の就職先になります。
- メーカー(製造業)
- 電気設備/電気通信工事
- インフラ
- 技術派遣
- 商社
- 公務員
電気の知識は幅広い分野で活躍できます。それぞれみていきましょう。
まずメーカーの詳細です。
- 自動車/自動車部品/輸送用機器メーカー
自動者業界は今後、自動車の電気化に伴って電気に関する研究や部品に関する知識の需要が高まっていきます。
電気自動車への切り替わりで100年に一度の大変革期と言われている業界ですので開発力や扱う製品によって企業ごとで今後の明暗が大きく分かれます。
部品メーカーは電気自動車になってから右肩上がりで需要が拡大していく製品を扱っているかどうかの見極めが重要です。
- 電機・電子部品メーカー
製品の開発・設計などで活躍できます。
日常生活で利用している製品が多いので
知名度も高く世界的に有名な企業も多い人気業界です。
家電量販店でよく見るメーカーがこの業界に属しています。
- 鉄鋼/金属/鉱業メーカー
鉄鋼/金属/鉱業に対して電気知識のイメージはあまりないと思いますが
電気設備の新設/改善/保守で品質向上に努めます。
日本の鉄鋼業界は世界レベルで見ても高い生産量を誇っています。
- 精密機器/精密機械メーカー
電気工学科の知識が生かされる製品が数多く存在しています。
コピー機を例にすると
画像処理回路/基板設計/用紙搬送設計/などが電気に関連する内容です。
他にも通信制御システムの開発など活かせる知識は多岐に渡ります。
- 食品メーカー
電機メーカー同様テレビCMなどで知名度が高く人気の高い業界です。
生活に欠かせない「食」を扱うので今後も安定した需要が見込める業界です。
- 化学メーカー
化粧品や洗剤などで知名度の高い会社もありますが
業界大手はBtoB企業(法人同士での取り引き)がメインです。
よく調べてみると優良企業の多い業界です。
- 機械メーカー
生産設備や工作機械など、メカ好きにはたまらない業界です。
法人からの設備投資での購入が多いため、景気の影響を受けやすいですが、産業ロボットなど今後の需要が期待できる製品も多いです。
- 半導体メーカー
半導体はパソコンやスマホ、家電製品、自動車などで使用されており生活に欠かせません。
半導体不足と言われるほど需要が高騰している業界です。
メーカー以外は下記です。
- 電気設備/電気通信工事業界
- インフラ業界(メーカーもある)
- 技術派遣
- 商社/営業(文系就職)
- 公務員
それぞれみていきましょう
- 電気設備/電気通信工事業界
〇〇電設という名前の会社は、ほぼこの業界です。
電気工事は毎日のように多数の場所行われています。
電気工事の数だけ需要があり、今後も電気工事がなくなることおは考えにくいです。
独立して個人事業主として活躍している人もいる業界です。
- インフラ業界(メーカーもある)
インフラとは社会の基盤になる生活に欠かせないサービスを提供する業界です。
例を挙げると
電力・水道・ガス・といった毎日の日常生活で欠かせないものから
鉄道・航空・空港・道路などの移動手段などです。
大手電力会社がなどが想像できると思います。
市場が安定しているインフラ業界はおすすめです。
- 技術派遣
「派遣」とついていますが「正社員」です。
技術派遣の会社が正社員として雇用して各会社へ派遣する
いわゆる正社員雇用型の派遣です。
上記で紹介した各種メーカーで活躍します。
「技術派遣業界」への就職については下記で詳しく解説しています。
- 商社/営業(文系就職)
営業マンになる人もいます。
待遇面であったり自分の適性であったり
理由は様々です。メーカーでは技術営業など電気知識が役立つ場合もあります。
理系出身で文系職への就職は抵抗があるかもしれませんが
私を含め、多くの人が経験しています。
(実は私は新卒で工学科卒→生産管理職)
もう理系はうんざり…文系職がしたい…
という人。気持ち分かります。
文系就職というのも選択肢のひとつです。
文系卒→理系職が難しいのに対して
理系卒→文系職は問題なく可能です。
これは、理系がずるいとかではなく、あなたが勉強を頑張った特権です。
頑張った分、選択肢が広がっているんです。
理系出身者の文系就職については、経験を踏まえて
下記で詳しく解説しています。
- 公務員
先生など公務員として働くことも可能です。
公務員技術職として地方公共団体が設置する研究機関に就職している人もいます。
需要が爆発的に高くなっている半導体メーカーも良いけど
安定しているインフラ業界も魅力的!
電気電子工学科の具体的な仕事内容
電気電子工学科が就く主な仕事は
- 研究・開発職
- 設計職(製品・回路)
- 生産技術職/設備保全職
- 電気技術職(専門知識)
- システムエンジニア職
詳しくみていきましょう。
- 研究・開発職
電気電子工学科は自動車関連/総合家電/通信機器など多彩な分野の研究・開発職で活躍できます。
自分が携わった製品を日常生活で目にする機会があるとモチベーションも上がりますよね。
研究・開発職を目指すのであれば大学院への進学をおすすめします。
- 設計職(製品・回路)
主に制御/回路/電気設計/PLCのラダー設計で
機械でいうハード/ソフト/のソフトの方です。
製品を制御して思い通りに動かす為に制御設計は必須です。
業界や職種によって扱う内容は異なりますがどれも重要です。
- 生産技術職/設備保全職
生産技術の業務は生産準備や工程改善など多岐に渡るので
電気設備の管理など電気関連の知識が生かせる場面が多いです。
設備仕様検討では電気容量や効率を考え
既設の電気設備に対してメンテナンスや保守/寿命の見極め
省エネ対策など業務は多岐に渡り
電気に特化した制御チームがある企業も少なくありません。
「残業や休日出勤が多い大変な部署」という印象を持っているかもしれませんが
非常にやりがいのある仕事です。
現役生産技術員の私が言うんだから間違いない!(笑)
生産技術職については
下記で詳しく解説しています。
- 電気技術職(専門知識)
電気技術者としてまとめてしまいましたが
主に
下記の資格を生かした業務です。(2回目の紹介)
- 電気主任技術者
- 電気通信主任技術者
- 陸上無線技術史
- 陸上特殊無線技士
- 海上特殊無線技士
- 電気工事士
- 電気工事施工管理技士
- 技術士
電気工事における配線経路や配管/容量の検討
さらには工事の日程調整などが主業務となり
電気工事士などの資格を生かすことができます。
会社によっては
「現場監督」として作業自体は外注の業者に依頼することになるので
リーダーシップも必要になります。
製造メーカーなどをお客さんとした電気関連工事をまとめる技術者で
現場監督として現場をまとめるリーダー的存在です。
経験を積めば独立(起業)も選択肢に入れれる職種です。
- システムエンジニア職
情報工学科が就職するイメージですが
システムエンジニアとは簡単に言うと社内のシステム(プログラム)を構築する人です。
電気電子工学科でもPCが好きだったり得意な人にはおすすめです。
電気電子工学科の知識は起業・独立にも強い
電気電子工学科が強いのは就職だけではありません。
学べる知識や取得できる資格は、将来の独立(起業)にも強いです。
独立(起業)するのであれば、下記のいずれかに特化しておる場合が多いです。
- PLCのラダー図/制御系に特化して独立
- 電気工事士など資格を駆使して独立
それぞれ詳しくみていくと
- PLCのラダー図/制御系に特化して独立
設備の製作・改造でPLCのラダー図に関するスキルは重宝されます。
設備メーカーでも制御関係を外注で製作している会社も多いです。
独立するには下記の能力が身に付くまで実務経験が必要です。
- お客さんの要望に応えて0からラダー図の作成
- 他人が作成したラダー図の修正
タッチパネルの配列や動き、シグナルタワーの点灯タイミングなどお客さんからの細かい要求に答えれるスキルが必要です。
また
ラダー図は作成する人によって回路が異なります。
その為、設備改造の依頼などでは他人が作成したラダー図を理解して改造する必要があります。
ただ、これに関しては、時間はかかってしまうものの0から要望通りの作成ができるのであれば問題はないです。
私は現職で、制御関係のスキルを生かして独立した人が経営する会社と一緒にお仕事をする機会がありますが
素人目で見てもかなり高いスキルをお持ちです。
- 電気工事士など資格を駆使して独立
電気工事士の資格を取得し3年間実務経験を積めば個人事業主(電気管理技術者)として独立が可能です。
第二種電気工事士だけでは仕事の幅が限られてしまうので第一種電気工事士を取得してからが推奨されています。
資格と実務経験で社長になるチャンスがある。
これは他学科では難しい電気電子工学科ならではの特権です。
独立後は取引先の確保や休日の調整など大変なことも多いですが
年収1000万超えが狙える夢のある職業です。
独立か…したくなった時に目指せる職種を軸に就活しよう!
この考え。大賛成です。
電気電子工学科の就職対策
就活で最強だから特別なことしなくて大丈夫
こういった油断は命取りです。
就職対策として
電気電子工学科の就活生が志望度の高い企業から内定を貰うためにするべきことを紹介します。
ちなみに
今更そんな時間ない…という人もいるともいますので
SPIの勉強/履歴書の添削/面接の練習などの時間をかけて準備する対策は省きます。
時間をかけずにやれる/やるべき対策は下記です。
- 推薦応募の利用
- 特化した就活サービスの利用
推薦応募の利用
電気電子工学科であれば企業への推薦を多数、大学が保有している可能性が高いです。
※大学ごとに求人は異なる
自分の志望する企業への推薦枠があった場合は使わない理由がありません。
推薦可能な企業については、大学の就活窓口で確認できますので必ず確認するようにしましょう。
特化した就職サービスの利用
大学の就活イベントで教えてもらった就活サービスだけで就活していませんか?
それでは「電気電子工学科」という肩書を、生かしきれていない可能性があります。
あなたにはあなたに合った就活のフィールドがあります。
そのフィールドというのが
電気電子工学科の就活生が有利な就活サービスが「アカリク」です。
「アカリク」は理系の求人に特化した就活サービスで、電気電子工学科を求める多数の企業と出会える場が用意されています。
まさにあなたに特化した就活サービスです。(もちろん無料)
就活の成功率を少しでも上げたいのであれば迷わず登録して活用しましょう。
他にも
スポーツ経験を就活に生かしたいです
自己PRに織り込めばいいでしょうか?
というように、あなたにスポーツの経験があるのなら
スポーツ経験者を積極的に採用している企業が集まっている
就職エージェントにも登録をおすすめします。(もちろん無料)
詳細は下記で解説しています。
就活では自分に興味のある企業/内定獲得率の高い企業を扱っている就職エージェントを見つけられるかどうかは重要です。
本記事で、あなたはすでに2つの就職エージェントに出会いました。
ひとつはスポーツ経験が必要ですが、もうひとつは間違いなくあなたに適しています。
就職エージェントへの登録は、さらに就活を有利に進める鍵になります。
電気電子工学科の選択は良かった
そのスキルだけで生活していける知識(制御関連)を大学の勉強で学ぶことができる。というのが最大のメリットで
他の学科には真似ができず、差別化されています。
また
将来は独立を考えている!
という人も間違っていなかった選択です。
勉強が大変でつらいことさえ乗り越えられれば
就職先も多数の業界から選択できる最強学科です。
理由がはどうであれ、電気電子工学科を選択した昔の自分に感謝しましょう。
理系でいずれは独立(起業)を考えている人にとってはベストな選択だったかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は
「電気電子工学科は就職に強いって本当?おすすめの就職先や仕事内容は?」
といったテーマで解説しました。
まとめです。
・電気電子工学科で学ぶ知識は世の中に必須で
需要が高いだけでなく他学科に類似のない
専門知識なので就職最強と言われる
・電気電子工学科の就職先は製造業や建設業など
多岐に渡りインフラにも強く文系就職も実績あり
・電気電子工学科の就職後の主な職種は
研究・開発職/設計職(製品・回路)/生産技術職/
設備保全職/電気技術職(専門知識)/
システムエンジニア職/他
・電気電子工学科では学べる知識や取得できる資格が
独立(起業)を目指しやすい内容になっている
・電気電子工学科が就活をさらに有利に進める為には
推薦と就活サービス「アカリク」を利用する
電気電子工学科が就活最強だからって油断はしてはいけません。
手を抜かず全力で就活に取り組んでください。
あなたが就活を成功させ
理想のキャリアプランを描けることを願っています。
それでは、このへんで。
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