年功序列と成果主義はどっちが良い?それぞれのメリット・デメリット

年功序列と成果主義はどっちが良い?それぞれのメリット・デメリット

 

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気になる「会社の賃金制度」

「年功序列」と「成果主義」って具体的に何が違うの?

働くならどっちがいいんだろう? 

 

そんな疑問に答えます。

本記事の内容

・  年功序列とは具体的に何か

・  成果主義とは具体的に何か

・「年功序列」と「成果主義」どちらが良いのか

 

会社ごとに異なる賃金体系

「年功序列」と「成果主義」どっちがいいのでしょうか。

あなたの会社はどちらですか?

当然それぞれにメリット・デメリットがあります。

 

そもそも

賃金体系って何?

年功序列?成果主義?って人もいると思うので

そこらへんの説明から。

そして自分に合っている賃金体系を判断してみてください。

 

それではみていきましょう。

 

Contents

年功序列とは

勤続年数が長ければ長いほど賃金が上がる日本の伝統的な賃金体系です。

勤続年数に応じて賃金が上昇する安定した賃金体系です。

 

メリット

・確実に給与が上がっていく

勤続年数に伴って、右肩上がりに給料が上がっていきます。

 

・賃金が安定している

個人の能力に大きく左右されることなく給与が安定しています。

 

・人生設計が立てやすい

給与は右肩上がりで安定している為、人生設計がしやすく家や車の購入など計画を立てやすくなります。

 

・人間関係が構築しやすい

ライバルというよりもチームの意識が強くなるので人間関係は構築しやすい職場が多いです。

 

デメリット

・労働意欲の低下

高い成果をだしても大きく給与に反映されにくいです。

明らかに仕事量の少ない上司でも自分より給与水準が高いので、労働意欲が低下してしまう可能性があります。

 

・評価への不満

仕事ができる人ほど、勤続年数が長い人が高い評価を得る仕組みに不満を覚えます。

 

・高い報酬を得るのに長い時間がかかる

毎年のベースアップはある程度決まっていますし、インセンティブもほぼないので若いうちから爆発的に高い給与を得ることは難しいです。

 

業界・職種

業界問わず、古くからの伝統のある企業は年功序列が多いです。

製造業のメーカーは特に年功序列の色が強いかと。

これは

製造業で活躍する技術者は、成果を数値で表すことが難しいという理由からです。

 

成果主義とは

成果がそのまま賃金に反映される。会社に高い利益をもたらすほど賃金が上昇するという完全実力主義の賃金体系です。年齢に関係なく大きな賃金格差がでることがあるのも特徴です。

成果に対して利益を分配するので企業からすると人件費の無駄を減らせます。

 

メリット

・成果を出しただけ稼げる

非常にシンプルで分かりやすい制度で、成果を出した分が反映されるので評価に対する納得度は高くなります。

 

・若くして高い報酬を得れる

年齢の関係のない評価制度なので入社後すぐ高い報酬を得ることが可能です。

 

・労働意欲が高まる

成果を出せば出すだけ給与に反映されるので仕事に対する意欲は高まります。

 

デメリット

・賃金が不安定

基本的に月ごとの評価になるので成果が出せなかった月に給与がグッと下がることもあり

月ごとの給与変動が大きいです。

 

・人生設計が立てにくい

給与の変動が大きく、今後も同じ給与水準の保証がいため人生設計が立てにくくなります。

 

・人間関係が悪くなりやすい

OJTなどもありますが成果を争うライバルになります。

チームというよりは個人意識が強くなってしまいがちです。

 

業界・職種

保険・不動産などの単価が高い商品を扱う業界の営業に採用されることが多いです。

そもそも成果主義自体は営業職での採用が多いです。

営業が1番シンプルで評価しやすいですよね。

単純にどれだけ売ったか。なので。

 

自分のタイプを知る

当然、人それぞれ個性がありますので

「年功序列」タイプもいれば「成果主義」タイプもいます。

それぞれに合っている人の特徴をみていきましょう。

 

年功序列タイプ

年功序列に向いているのは「安定志向の人」

これに尽きます。

成果主義のように常に数字との戦いが嫌というのも十分な理由です。

・過度なプレッシャーは感じたくない

・安定した生活で大金は望まない

という方に向いています。

大金は望まないと言っても、勤続年数に応じてコツコツと給与は上がっていきます、最終的にはある程度大きな金額になるかと。

上を見たらキリがないので。。。

 

成果主義タイプ

成果主義に向いているのは「稼ぎたい人」

・自分に実力がある人

・年齢関係なく成果を評価してほしい人

・常に高い意識をもってプレッシャーの刺激を感じながら
 仕事に取り組みたい人

自分に自信のある人に特に向いています。

 

どっちがいいの?

あなた次第です。

どちらにもメリット・デメリットはあるので

あなたの性格や得意・不得意でどっちの賃金体系が合っているか(幸せか)で判断しましょう。

  

企業目線の賃金制度

企業から見た「年功序列」と「成果主義」のメリット・デメリットをみていきましょう。

 

年功序列

メリット

・社員の安心感から会社への定着率は高くなる

会社にとって社員の定着率は重要です。

 

・給与の管理がしやすい

業績によって変動するのは賞与くらいなので管理がしやすくなります。

 

・社内の雰囲気が良くなる

ライバルというより仲間意識が高まるので社内の雰囲気は良くなりやすい。

 

・社員のキャリアプランを立てやすい

年齢である程度の役職が決まっているので必要な知識・研修など育成計画を立てやすい。 

 

デメリット

・会社の業績が落ちても社員の給与は上がる

会社の業績に関係なく社員全体の給与が上がっていく。

 

・優秀な人材が流出しやすい

評価制度に不満を感じる優秀な人材が流出しやすい。

 

・社員の成果と給与が一致しない

仕事量と給与が見合わず、貢献率が低い社員でも高い給与を払わなければいけない場合がある。

 

成果主義

メリット

・社員の士気が高まる

成果次第で給与が変わるので少しでも良い成果を出そうと社員の士気は高まる。

 

・優秀な人材を確保しやすい

実力のある社員であるほど「成果主義」を求めます。

 

・業績に応じた給与を支給できる

評価に応じた給与は人件費の無駄を削減できます。

 

デメリット

・部署によって評価基準を平等に制定するのが難しい

業務内容の異なる部署ごとで平等な評価をするのが難しいです。

部署間で待遇の差があるのは社員の不満につながってしまいます。

 

・社員の給与管理がしにくい

社員の成果によって月ごとに大きく変動する給与は管理が難しい。

 

・個人を優先してしまう社員が多くなる

チームよりも個人成績を優先してしまう社員が多く、会社全体の雰囲気が悪くなりやすいです。

 

・社員のキャリアプランを立てにくい

実力次第で誰が出世していくか分からないので、必要な教育など個人ごとにの育成教育プランを立てにくい。

 

世の中は年功序列から成果主義へ

社員の労働意欲の向上は、会社の成長に大きく関わるので

現在、年功序列の企業も段階的に成果主義へ変えていく動きが多いです。

 

自分の適性を見極める

まずは今の会社がどちらなのか。

そしてそれが自分に合っているのかを考えてください。

 

賃金体系を変える方法は

「転職」です。

年功序列→成果主義の場合は

転職理由が比較的組み立てやすいのが利点になります。

・成果を正当に評価される環境で働きたい

・常に高いモチベーションで仕事に取り組みたく
 成果をダイレクトに給料に反映してくれる会社で働きたい

などです。

また

第二新卒の場合は非常に有利に転職を進めれることもあります。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

まとめです。

・年功序列は、勤続年数が長ければ長いほど
 賃金が上がる日本の伝統的な賃金体系。
 勤続年数に応じて賃金が上昇し安定している。

・成果主義は、会社に高い利益をもたらすほど賃金が
 上昇するという完全実力主義の賃金体系です。
 年齢に関係なく大きな賃金格差がでることがある。

・自分に合った賃金体系を知ることが◎

・転職で環境は変えられる

 

決して、安定している年功序列が楽という意味ではないので注意してください。

私自身ほぼ年功序列の賃金体系の会社に勤めていますがとても忙しいので(笑)

 

自分に合った賃金体系はどちらか分かりましたでしょうか。

気になったらいろいろ調べてみるのも良いことですよ。

 

みなさんが良いキャリアプランを描けることを願っています。

 

それでは、このへんで。

 

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