大手メーカーの工場勤務ってきついの?
働きたいと思っているんだけど…
働くうえで良いこと/悪いことも知りたい
一体誰に聞けば…
そんな悩みに
これまで大手メーカー3工場の現場を
間近で見てきた私が答えます。
- 工場勤務で具体的にきついこと
- 工場勤務のメリット・デメリット
- 工場で働く前に確認するべきこと
- 大手の工場勤務は勝ち組
大手メーカー工場での勤務は
正社員/期間工/問わず
厳しいルールがあったり
夜勤や肉体労働で大変なイメージがあると思いますが
実際のところはどうなんでしょうか。
今回は
大手3工場で勤務経験がある私が
工場勤務で具体的にきついと感じることだけでなく
工場勤務のメリット・デメリットや
働く前に確認するべきことなどについて解説していきます。
本記事を読み終わった後に
大手メーカーの工場勤務って思ってたより余裕そうじゃん!
となっていれば
あなたが工場勤務に向いている証拠ですし
逆に
やっぱり大手メーカーの工場勤務ってきつんだなぁ…
となれば
勤務先候補の選択肢から外すことができますので
これから大手メーカーの工場で
勤務を検討している人は必見です。
それでは、さっそくみていきましょう。
大手メーカーの工場勤務はきつい?勝ち組?
大手メーカーの工場勤務はきついのか。勝ち組なのか。
それぞれ先に結論から言うと
- 大手メーカーの工場勤務はきつい?
ライン生産/個別生産があり
両方ともきついと感じる人が多いですが
続けるうちに慣れてきます。
また
作業は細かくルール化されていますが
最も生産性の高い方法がルールになっているだけなので
無理な作業をさせられる心配はありません。
- 大手メーカーの工場勤務は勝ち組?
正社員での雇用だとすると
人それぞれ感じ方はありますが大方勝ち組です。
(期間工からでも正社員登用のチャンスはあります)
詳しく解説していきます。
大手メーカーの工場勤務の仕事内容は製品によって異なる
作る製品によって作業内容も大きく変わります。
- ライン生産
例えば
自動車部品メーカーであれば
ライン作業がメインになります。
ライン上をどんどん流れてくる製品に対して作業を行いますので
ラインの生産スピードに自分が合わせることになります。
(※合わせなければならない)
業務中は、休憩以外
基本立ちっぱなしです。
トイレ休憩も行きづらいですし
同じ作業の繰り返しは飽きてきますので
「きつい」と感じることがあります。
作業速度が遅いと製品が溜まっていき
他の工程にも迷惑がかかりますので慣れるまでが大変です。
しかし
慣れてしまえば苦にならないという人もいます。
作業スピードが上がっていくのを感じることにやりがいを感じたり
できる工程が増えることで毎日が同じ作業にならないこともあります。
ライン作業は
やること自体は簡単ですぐ慣れると思うけど
トイレが近い人だと大変!
- 個別生産
設備メーカーであれば個別受注生産がメインになるので
図面を見ながら納期に間に合うように部品を組み立てていくような作業になります。
毎回設計がやや異なる製品を組み立てるので
楽しさや刺激がありますが
図面を見て考えながらの作業になるので
ライン作業よりも難しく感じる人が多いです。
大きな設備だと数人で協力して組み立てていきます。
良い言い方をすると自分のペースで作業ができますが
悪い言い方をすると必ず納期に間に合うようなペース配分をしなければいけませんので
自分の作業スピードが納期に直結することがプレッシャーになります。
ライン生産と違って個別生産は
納期にさえ間に合わせれば
自分のペースで仕事を進められる!
頭使うけど…
大手メーカーの工場勤務はきつい ?(ライン生産/個別生産)
ライン生産/個別生産
それぞれで「きつい」と感じることがあります。
ライン生産なのか個別生産なのかは「きつい」と感じるポイントが異なるので
必ず前もって確認が必要です
それでは
それぞれのメリット・デメリットをみてきましょう。
ライン生産
- メリット
- 未経験でもできる
- 人とあまり関わらずに黙々と作業できる
- 作業自体は簡単なものが多い
- 作業に慣れやすい
- ライン速度以上の速さを求められない
- ものづくりができる
- デメリット
- 事本的には立ち仕事
- 休憩時間が固定
- トイレへ行きにくい
- 同じ作業の繰り返しで飽きる
- 作業速度以外の成長を実感しにくい
- 怪我のリスクがある
個別生産
- メリット
- 未経験でもできる
- 毎回組み立てる製品が異なるので飽きない
- 納期さえ守れば自分のペースで作業が可能
- 座って作業することもある
- 多くの人とコミュニケーションがとれる
- 幅広い知識が身に付き成長を実感しやすい
- 自分のペースで休憩を取れる
- ものづくりができる
- デメリット
- 図面読解力が必要
- 工具に使い方を覚えなければならない
- 個人能力が浮き彫りになる
- 納期が厳しい時のプレッシャーがきつい
- 怪我のリスクがある
上記から
一人で黙々と同じ作業がしたい!
という人にはライン作業は天職ですし
工具はもうある程度使えるし
図面見ながら機械を組み立ててみたい!
という人には個別作業がおすすめです。
大手メーカーの工場で働く前に確認を忘れがちなこと(勤務体系と安全)
正社員/期間工問わず
工場で働く前に確認するべきことは多いですが
待遇や勤務地よりも確認を後回しにされやすい
「勤務体系」と「安全」に関しては
重きを置いていない人が多いですが
大変重要な確認項目になります。
勤務体系
まず勤務体系です。
絶対に確認を忘れないでください。
え?工場の勤務体系って週ごとに昼勤/夜勤/を
繰り返すだけじゃないの?
いいえ。
昼勤のみもありますし
2直3班や3交代など、さまざまです。
入社前に必ず確認してください。
当然変則的な勤務体系であれば手当もつくので給与は高いですが
最も重要なのは健康ですよ。
また、休日に関して
昼勤/夜勤/の2交代勤務の場合は週ごとに交代しますが
夜勤の週の金曜日20:30~土曜日5:30まで勤務したとすると
土曜日はへとへとで半日はつぶれると思います。
それでも会社が提示してくる年間休日に
この夜勤明けの土曜日は1日分でカウントされています。
ここが入社前に
上手く理解できていなかったり想像以上に大変で
辞めてしまうことにならないよう、事前によく理解しておきましょう。
なんなら一度模擬でやってみて自分がこなせるかどうか試してみるのも◎です。
安全
私は工場で働くなら大手メーカーの工場にするべきだと思います。
その理由は”安全”が関係しています。
工場で働く予定の人が特に気にするべきなのは「安全」です。
工場で1番重要視されること。
それは品質でも納期でもありません。
「安全」です。
安全は何よりも優先する
私が経験した3工場はどこもこの思想だったので
安全第一は当たり前だと思っていました。
しかし…
取引先の設備を見せてもらった時のことです…
明らかに安全機能が不足していたり
作業効率を優先して安全機器の機能が無効化されていたり…
もう、めちゃくちゃ…
自分が作業者の立場なら
「こんな会社で絶対に働きたくない」と感じました…
こういったこともあるので
面接時に
御社の安全への意識をご教示いただきたく。
設備導入の際の安全確認は具体的にどのように行っているのでしょうか?
といった「安全」に関する質問をしましょう。
ごくごく普通の会社であれば
「入社前にこういったことを聞けるのはすごいです。安心してください。当たり前のことだが弊社は安全第一です設備導入は社内で取り決めた安全ルールに準じた仕様で発注し、納入後も再度確認しています。」
といった回答になりますので
この質問を煙たがる会社はNGです。
ですが
大手企業であれば安全関連は、まず大丈夫です。
現役の大手勤務の生産技術者として意見させてもらうと
安全に関する社内ルールがとんでもなく厳しいです。
※例 センサー系は指サイズでも検知可能・挟まれ防止の両手起動など他多数
作業者のことを考えた怪我をしない設備を導入している会社で働きましょう。
大手メーカーの工場勤務/特権/入社前に確認すること
大手の工場で働く特権であると同時に
工場で働く前に確認するべきことです。
- 寮の完備
- 冷暖房完備
- 食堂の完備
- 手当が充実
- 有給がしっかり取得できる
- 正社員は安定したキャリアプラン
- 工場が綺麗職務経歴に大手企業が追加される自慢できる
- 期間工が高待遇(一般企業の30歳の年収位もらえるところも多いです)
- 満了金制度(期間工)
- 正社員登用制度(期間工)
大手ならではの特権がたくさんあります。(当然中小企業でもあるところはあります)
充実した待遇にも関わらず正社員でも期間工でも
工場勤務の募集要項は、年齢制限だけで未経験歓迎の場合が多いのも魅力です。
期間工から正社員を目指してがんばりたい!
という人もいると思います。
期間工から正社員になれる人の特徴や難易度などについては
下記で詳しく解説しています。
大手メーカーの工場勤務は勝ち組?
大手企業で勤務。というだけで大方勝ち組だとは思いますが
細かく考えると
正社員/期間工やその人の目的によります。
例えば
女性が結婚までの短期間で
男性がどこかに移住するまでの短期間で
など
短期間でまとまったお金を稼ぎたいとなると夜勤等の手当てや満了金制度などが
充実している大手工場の期間工は
アルバイトなどと比べると待遇は破格なので「勝ち組」になるかと。
一方
正社員だと安定した会社/お給がもらえる環境で働ける安心感があります。
当然、中小企業の工場勤務よりも「勝ち組」になります。
まあ「勝ち組」か否かは自分が決めることなので
あまり深く考えないほうが…。
ひとりで黙々と作業するのが好きと言う人が
工場で勤務していて毎日を楽しいと感じているのであれば
それだけで「勝ち組」ですよ。
自分の好きなことを仕事にできる人なんてほんの一握りなので。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まとめです。
(大手メーカー)の工場勤務は
・身体的疲労だけでなくプレッシャーなど
心身的な疲労もある
・働く前に待遇面だけでなく勤務体系や安全面も
要確認すること
・仕事に求める内容によっては工場勤務が天職なこともある
・大手メーカーの工場勤務は大方勝ち組
大手メーカーの工場/中小メーカーの工場/
どちらでも業務は大変できついことがありますが
やりがいもたくさんあります。
雇用条件や勤務形態はさまざまですので工場で勤務を考えている方は
働く前にしっかりと募集要項を確認することで、働いてからのギャップが少なくなるように努めましょう。
面倒だとは思いますが
この確認作業を怠ると、のちのち後悔することになるので…
自分の為にもしっかりしましょう。
というアドバイスをしたところで
今回は終わりにしたいと思います。
あなたが
理想のキャリアプランを描けることを願っています。
それではこのへんで。
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