数学科って就活が不利だとか就職先がないとか言われるけど本当なの?
仕事内容も教員以外には何があるの?
知りたいけど一体誰に聞けばいいんだ…
そんな悩みに答えます。
- 数学科が就職に不利と言われる理由
- 数学科の具体的な就職先
- 数学科の具体的な仕事内容
- 数学科の就職対策
本記事は
学科を選択する時に
数学が好きだから数学科にしよ~
数学教師になりたいから数学科にしよ~
といった理由で数学科を選択し、就活を迎えて
一般企業への就職を目指すことになったものの
数学科は
先生以外にどんな仕事があるんだ…
一体どんな企業を目指せばいいんだ…?
となっている人。
つまり、あなたに
ぜひ読んでいただきたい内容になっています。
最後まで読むと
数学科が就活に不利と言われる理由や
どのような業界・業種を狙って就活をすると有利になるのかが明確に分かるだけでなく
具体的な仕事内容や就職対策についても解説していくので
数学科の就活生は必見です
それでは、さっそくみていきましょう。
数学科が就職に不利と言われる理由/就職先や仕事内容
数学科が就職に不利だと言われる理由とは?
数学科は
そのイメージから就活に不利と言われるのでしょう。
理由は
- 就職先に教育業界以外のイメージがない
これに尽きます。
一般企業では、あまり数学を使うイメージがないと感じる人が多く不利と言われるのでしょう。
数学科の具体的な就職先は?
数学科の主な就職先は下記です。
- 教育業界
- メーカー
- 金融業界
- 保険業界
- IT業界(情報系)
- コンサルティング業界
- 公務員
イメージの強い教育業界以外にも多くの業界があります。
数学科が就職したらどんな仕事に就くの?
数学科が卒業後に就く主な仕事内容は下記です。
- 研究・開発
- 教員
- 塾講師
- ITエンジニア/システムエンジニア
- アクチュアリー
- クオンツ
- コンサル
アクセンチュアリー?
クオンツ?
コンサル?
なんの呪文やっ!(笑)
中には聞いたことのない職種があると思います。
それぞれ詳しくみていきましょう。
数学科が就職に不利と言われる理由
数学科が就職に不利と言われる理由は何なのか。
それは周りから
数学科の就職先って教育業界以外のイメージがない…
と思われているからです。
他の学科だとメーカーなどで各専門知識を生かせる業界がいくつか浮かぶのに対し
数学科の専門知識と聞いて浮かぶのは教育業界のみ…
就職先に教育業界以外のイメージがない
これが最大の理由です。
しかし…
本当にそうでしょうか?
数学科では下記の知識が身に付きます。
- 微分積分
- 線形代数
- 数学序論
- 情報科学
- 数理科学
- 情報倫理
- アルゴリズム・データ構造論
- 経営情報論
- 情報ネットワーク論
- コンピューターリテラシー
- パターン情報処理論
- 人間情報処理論
- 解析学
- 幾何学
- 数理情報
- 計算機科学
- 数理物理学
- 代数学
他にも選択で物理、化学、英語、教員免許取得のための教職研究などがあり
中学/高校の教員免許の取得も可能です。
こうやって見ると情報系の授業も多い!
IT系とかいろんな業界も行けそう!
はい。
その通りで数学の知識は幅広い業界で生かすことができますよ。
つまり「就活に不利」というのは言われているだけで事実とは異なるということです。
これを踏まえて次は具体的な就職先をみていきましょう。
数学科の具体的な就職先
数学科の主な就職先は下記です。
- 教育業界
- メーカー
- 金融業界
- 保険業界
- IT業界(情報系)
- コンサルティング業界
- 公務員
それぞれ詳しくみていきましょう。
- 教育業界
数学科の就職先の代名詞的存在の業界です。
教育=学校の先生というイメージがありますが
家庭教師や塾講師も教育業界になります。
数学の知識をダイレクトに生かすことができるのがこの業界で
子供が好き/教えることが好きという人には大変向いています。
- メーカー
論理的な思考を評価してくれる幅広い業界で活躍できます。
製造~販売までで、数字を使う場面は多数存在し
メーカーのシステムエンジニアとして活躍する人もいます。
- 金融業界
お金と数字は切っても切れない縁です。
信用金庫・投資銀行・投資信託・証券といったお堅いイメージのある業界は公務員のような安定感があります。
金融業界で数学科の出身者は主に
金融数理の専門家「クオンツ」として業務に取り組むことになりますが
この「クオンツ」については後ほど詳しく説明します。
- 保険業界
保険会社も金融業界同様、国民の大多数が利用しています。
保険業界で数学科の出身者は主に
保険数理・年金数理の専門家「アクチュアリ―」として業務に取り組むことになりますが
これも「クオンツ」同様、後ほど詳しく解説します。
- IT業界(情報系)
AIなどでは数学科で学ぶアルゴリズムの設計に対する高度な知識が必要になってきます。
またIotなどの技術が注目されはじめ、工場に導入する企業も少なくありません。
※現職でも設備のIot化が進められています
情報化社会はどんどん進むのでIT業界は今後の伸びも考慮しておすすめです。
- コンサルティング業界
高給の企業も多い人気の業界です。
数学科からも大学で培った論理的思考力を評価されてなのか
就職実績があり
市場もこれから伸びていくことが予想されています。
- 公務員
教員もそうですが
数理系の国家公務員総合職や国税局などで活躍できます。
公務員試験を突破する必要があるのがネックになります。
こうやって見ると、教育業界以外でも良さそうな業界が多数ある!
数学科の具体的な仕事内容
数学科が就く主な仕事内容は下記です。
- 研究・開発
- 教員
- 塾講師
- ITエンジニア/システムエンジニア
- アクチュアリー
- クオンツ
- コンサル
それぞれみていきましょう。
- 研究・開発
数学専門の知識をそのまま生かすことが可能で
メーカーや研究機関での研究・開発が主です。
目指すのであれば大学院への進学をおすすめします。
- 教員
数学の先生として活躍する人は多く
数学科で学んだ知識をそのまま使えます。
教員になることを夢見て数学科に進んだ人は多いと思います。
中学教員/高校教員/どちらも取得が可能なので
好きな方で働くことが可能です。
- 塾講師
教師同様、数学科で得た知識をそのまま使えます。
数学を教えるのはいいけど、学校の先生は嫌だ!
という人は塾講師がおすすめです。
今は多数の塾が存在し就職先も多いです。
- ITエンジニア/システムエンジニア
アルゴリズム・データ構造論情報/ネットワーク論コンピューターリテラシーなどの知識を生かして
IT業界でエンジニアとして活躍できます。
コンピュータを動かす為の設計が主な業務になります。
また
メーカー(製造業)の社内プログラムの管理をするシステムエンジニアは
情報工学科と共に募集されます。
- アクチュアリー
日本語だと「保険数理士」や「保険数理人」と言われます。
保険や年金はこのアクチュアリ―が医療/経済/災害/などのデータを駆使して
保険料率や支払い保険金額を算出します。
この時、数学科で学んだ、統計学や確率論などの手法が生かすことができます。
- クオンツ
金融商品や投資戦略の分析が主な業務になります。
高度な数学的手法で市場分析が必要になるので
数学的理論や金融工学などの深い知識が必要です。
- コンサル
コンサルとは
課題を抱えているお客さん(企業や機関)に対して
その課題解決の支援をする仕事です。
数学科の論理的な思考を生かしてコンサルで活躍する人もいます。
なるほど。メーカーや金融、情報通信業界でも需要がありそう!
「アクチュアリ―」と「クオンツ」についてもう少し知りたいな…
その通り。
数学科の知識や思考は多方面から需要があります。
やはり専門職となると興味が湧きますよね。
では、「アクチュアリ―」と「クオンツ」について
もう少し詳しくみていきましょう。
数学科が目指せる専門職「アクチュアリー」と「クオンツ」について
先ほど紹介したこの
「アクチュアリ―」と「クオンツ」という職種。
聞き馴染みがない職種だと思うのでもう少し詳しくみていきましょう。
アクチュアリー
アクチュアリ―は数理業務に特化しており
金融業界で保険料率/保険金額の算出や収支評価/商品開発をする専門職です。
また、自分の分析結果を分かりやすくアウトプットする必要があるので
高いコミュニケーション能力も必要となります。
資格が必要で、毎年行われる資格試験に合格する必要がありますが
学生のうちに資格を取得する必要が必ずあるかと言ったらそうではありません。
入社後に取得すれば問題なく
多くの人が業務を行いながら勉強を進め、資格を取得するという方法をとっています。
特化した専門分野の為、求人は少ないですが
企業の需要に対してアクチュアリ―の人数が少ない為、転職でキャリアアップを考えた時には有利になる職種です。
クオンツ
クオンツの主な業務は市場の分析/予測で、金融工学を用いて数学的/論理的な分析を行います。
金融派生商品の価格決め/資産運用/証券会社のリサーチ/リスク管理などの仕事があり
中にはエンジニアに近い業務をこなすクオンツもいます。
専門職になりますがアクチュアリ―のように資格はありません。
その為
「クオンツ」より「アクチュアリ―」になる方が簡単そう!
と思うかもしれませんが
クオンツには
求人が極端に少ないというデメリットがあります。
中堅までの規模の会社の多くは
このクオンツの業務を外注で行っている場合が多く
クオンツの持つ高度な金融工学を普段から自社で必要としている大企業からの求人に限られてしまいます。
両職種とも高待遇
アクチュアリ―/クオンツ共に
就職への道が難しい分、高待遇です。
順調にキャリアを積むことで年収1000万円が可能ですし、外資系企業となればさらに上も目指せます。
興味を持った人はぜひ、目指してください。
先生を目指して数学科を選んでも進路変更が可能
数学教師になりたいから数学科にしよ~
こんな思いで数学科を選択し、勉強も順調で先生を目指す中
「教育実習」を経験して
やばい…先生向いてないかも…
となったとしても
先生以外の選択肢が多くあるのが数学科の良いところです。
こういう人…割といると思います。
教員免許は取得したうえで、一般企業にも就職することができますし
免許を持っていると
塾講師など教育関係の就職/転職に有利になります。
数学科の就職対策
就職対策でよく聞くのは
SPIの勉強/履歴書の添削/面接の練習/資格の取得/インターンシップへの参加など
どれも時間がかかるものばかりです。
特にインターシップはやろうと思っても、すでに終わっていることがありますし
資格の勉強なんて1年あっても足りない場合が多いです。
この記事を読んでいる今、まさに就活真っ只中で
時間がありません…
対策間に合いません…
そもそも就活の準備が遅すぎました…
…やばい
というように、焦っていても大丈夫なように
今回は時間をかけずにできる就職対策を紹介します。
紹介する就職対策は下記の3つです。
- 推薦応募の利用
- 特化した就活サービスの利用(学科)
- 就活サービスの利用(スポーツ)
それぞれみていきましょう。
推薦応募の利用
推薦応募は理工学部では第1に検討するべき方法です。
機械や電気専攻の学科に比べると少ないですが
企業への推薦枠を大学が持っている可能性があります。
自分の志望度の高い会社があった場合は
利用しない理由がないので
必ず大学の就活窓口で推薦可能な求人を確認してください。
特化した就活サービスの利用(学科)
あなたは大学の就活イベントで
この就活サイト登録しといてね~
と言われたサイトだけ登録していませんか?
大学のキャリアセンターが進める就職サイトは、基本的に全学科を網羅できる大手サイトになるので
あなたに関係のない/興味のない求人も多数存在します。
(キャリアセンターから登録を進められるのは某大手2社の就活サイトである可能性が高いです)
効率よく就活を進めるには、自分に合ったフィールド/就活サイトを使う必要があり
数学科のあなたが利用するべき就活サービスというのが
数学科の就活を有利にする
就活サービス「アカリク」です。
「アカリク」は理系の求人に特化している就活サービスであり、数学科を求めている多数の企業と出会える場が設けられているので
まさに理系のあなたに特化した就活サービスです。
院生であればさらに重宝されるので「アカリク」は大学院生に最も選ばれるNo.1の就活サービスです。
就活の成功率を少しでも高くしたいのであれば迷わず登録しましょう(もちろん無料)
すでに登録している他の就活サービスと併用することで効果絶大です。
就活サービスの利用(スポーツ)
就活でスポーツ経験って生かせないの…?
というようにスポーツの経験がある人は、さらに就活の成功率を上げる方法があります。
スポーツ経験は就活でかなり大きな武器になるので
大事なのはそのスポーツ経験の「生かし方」です。
生かし方次第で就活の成功率は大きく変わりますよ。
就活でスポーツ経験を最大限生かす方法については
下記で解説していますのでスポーツ経験者は必見です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は
「数学科は就職に不利?就職先がないって本当?主な就職先や仕事内容も解説」
といったテーマで解説しました。
まとめです。
・数学科の主な就職先は
教育業界/メーカー/金融業界/
保険業界/IT業界/コンサルティング業界/公務員
・数学科の主な仕事内容は
研究・開発/教員/塾講師/
アクチュアリー/クオンツ/コンサル/エンジニア
・数学科には
「アクチュアリ―」&「クオンツ」
が難しいがおすすめ(高待遇が狙える)
・数学科の就活生が就活を有利に進める為には
推薦と就職サービス「アカリク」を利用する。
数学科は他の理工学部と比べて
先生を目指していたが方向転換した。という人が多いと思います。
それでも専門知識を生かして、様々な選択肢がある汎用性の高い良い学科です。
夢が変わったり…勉強が大変だったり…
多くの苦労した経験があっても最終的に数学科を選んで良かったと思えるように就活がんばってください。
あなたが就活に成功し
理想のキャリアプランを描けることを願っています。
それでは、このへんで。
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